今回は『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』ネタです。
ティアキンは主人公であるリンクが『モドレコ』という能力を使えます。
モドレコはゲームの攻略に必須の基本的な能力で、その内容は…
指定した物体をそれまで移動してきた軌跡をなぞって元あった位置に戻す
というものです。
この名前の通り日本語の「モドレ」+英語の「レコード」でモドレコとなっています。(たぶん)
このゲームの根幹の一部を構成する重要な要素であり、日本語と英語を組み合わせた言葉なんです。
これは「レコード」という簡単な英単語を理解できる日本人だからこのネーミングなんだと思うのですが…
このモドレコって英語版ではどのような名前になっているのか気になりませんか?
日本語と英語のハイブリッド造語ということで面白い表現なのですが、英語だけだとどういうイメージになるのか?
ふと気になって調べてみると、予想外に深い名前がついていて感動しましたので、今回こうやって記事にしてみました。
- ティアキンのモドレコは英語ではなんという?
ぜひ最後までご覧ください。
モドレコは英語で何という?

モドレコは英語では『Recall』(リコール)となっています。
『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』では、ゲーム内の設定で、言語を日本語以外に変更することはできません。
ですがSwitch本題のホーム画面の設定→本体→言語という順番で、日本語から別の言語に変更することができます。(ゲームの再起動も必要です)
この操作をするとティアキン内での説明と字幕は全て指定した言語に変わります。(ムービーシーンでのセリフなどの音声は日本語のままです)
当然ですがSwitch本体の説明も全て英語になります。
話を戻します。
日本ではリコールという言葉は「不具合のあった製品を回収して修理」というような意味で使われる場合がほとんどです。
ですがそれだとニュアンスが違っているので、Recallの他の意味を調べ直してみました。
英語では何か別の意味がきっとあるはずです。
Recallの意味

Recallの意味を調べてみた結果ですが…
- 思い出すこと、想起、回想力
- 読み戻し、召喚、更迭
- 取り消し、撤回
- リコール、欠陥商品回収、不良品回収
- 改修(医療機器や自動車などを回収しないで不良部分だけ交換すること)
- 再現率
となっています。
日本語では4の意味で使われていますが、これを見て「あっ」と思った方も多いでしょう。
そうです。龍の泪のあのムービーが思い出されますよね。
ゼルダのモドレコ習得シーンが感動的
ここから少しネタバレが入りますの注意して下さい。
今作ではリンクが使う能力としてモドレコが登場しているわけですが、モドレコを使える人物はリンク以外にもいます。
それが、ラウル、ソニア、ゼルダです。(他にもいるかも?)
そんな中で龍の泪の思い出の一つに、ゼルダがソニアからモドレコの使い方を教えてもらうシーンがあります。
ゼルダがテーブル上のティーカップをうっかり落としてしまったのを、ソニアがモドレコで戻す場面です。
モドレコは元々は時を操ることに長けたソニアの能力です。
そのソニアがラウルやゼルダにモドレコの使い方を教えたんですね。
ですがゼルダは最初はモドレコがむずかしくてうまく使えません。
そこでソニアが使い方のアドバイスをするのですが、


「コツはその物の記憶を引き出してあげるイメージ。自分がどこにどんなふうにあったか思い出して元の場所に戻ってもらうような…」
と、こう言うのです。
このイメージというのが、Recallの『想起』という意味にピッタリなんですね。
Rememberにも同じように「覚えている、思い出す」という意味があるのですが、rememberは人物や出来事などを覚えているという意味が強いです。
モドレコの本質とは少しズレている感じがしますね。
このムービーシーンはなぜか強く私の印象に残っていましたので、Recallの意味を調べた時にすごく納得できました。
まとめ モドレコは英語ver.ではどうなっているか調べたら感動した

今回はティアキンの『モドレコ』が英語版ではどのようなネーミングになっているのか調べてみました。
少し長くなってしまったため、もう一度わかりやすくまとめると…
- モドレコは日本語ではモドレ+レコードの日英ハイブリッド造語
- モドレコは英語版ではではRecall(リコール)というネーミング
- Recall(リコール)は車や家電のような回収&修理ではなく、ティアキンでは想起(思い起こす)という意味
- モドレコという能力の本来の性質に準じた良いネーミング
というわけでした。
モドレコと言うと日本語では言葉遊びのような面白さがありますが、英語は英語でマジメというかクラシックというか、能力の内容にしっかり応じた名前になっているんだな、と感心しました。
英語版の制作に携わったスタッフさん達もすごいですね。
ニンテンドーはやはり世界一のゲーム会社だと思いました。
というわけで今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ブログはこれからも任天堂を応援していきます!
ではまた。