2023年のゴールデンウィーク、続く悪天候により兵庫県伊丹市の天神川が氾濫し、ニュースになっています。
土砂に深く埋まった自動車の映像が衝撃的で、災害の大きさを物語っています。
そこで今回は…
- 堤防決壊が起きたのはどこ?いつ発生した?
- 堤防決壊が起きた原因、経緯
- 今後の復旧作業
などについて調べたことをまとめました。
堤防決壊が起きたのはどこ?いつ発生した?

まずは兵庫県の伊丹市がどこにあるかですが…
場所的には関西の大阪、京都、神戸の三都市と作る三角形のちょうど真ん中くらいに位置します。
肝心の天神川の位置ですが…

赤い点線で囲まれた枠が伊丹市です。
市の東西に大きな川が南北に流れているのですが、これは武庫川と猪名川であり、天神川ではありません。
天神川はというと…

武庫川や猪名川と比較するこんなに小さくて細い川なんです。
テレビのニュースによる現場の様子です。

この画像から察するに、 この橋が落ちてしまってます。
堤防が決壊したのは5月8日午前0時50頃となっています。
なぜ堤防決壊が起きた?どのように堤防結果が起きたのか経緯を解説

主な原因は二つあって、
- 大雨
- 工事
が重なったためです。
現場は7日から降り続いた大雨の影響で川は増水していました。
現場では川底を強化するための工事を行なっていた影響で、川幅が通常の半分程度まで狭くなっていました。
そこで増水した水が一気に通ったため、堤防が削れてしまったようです。
太い川と細い川では、同じ水量が通るのであれば、細い川の方が流れが速くなりますので。
天神川は氾濫危険水位に達していませんでしたが、くわしい状況はまだ調査中とのことです。
ちなみに、天神川は周辺の土地よりも川底が高い天井川と呼ばれる形状です。
実は堤防は決壊しておらず、土嚢(どのう)を積んでいたところから水があふれたとみられています。
氾濫は30メートルに渡り、周辺の道路に土砂が流れ込み、複数の自動車が埋まってしまっています。
人的被害は出ていません。
車が埋まるくらいの土砂ですから、人なんて当然飲み込まれてしまいます。
氾濫したのが深夜ということもあり、避難する人も少なかったのだと思われますが、避難しなかったことにより土砂に巻き込まれる人がかえっていなかった可能性も高いです。
避難は本当に大事ですが、避難しない方が逆に安全という珍しい状況でもあります。
河川が氾濫したのは午前0時50分頃ですが、伊丹市が同市荒牧6丁目の828世帯2088人に避難指示を出したのは午前1時55分です。
避難指示の解除は朝5時でした。
ちなみに、指定避難所を開設したものの、避難してきた人はいないとのことです。
一般家屋への浸水被害は複数確認されています。
今後の復旧作業について

JR西日本は8日午前、近畿エリアの一部で運転を見合わせました。
高速道路にも影響があり、第2京阪道路上り京田辺パーキングエリア(PA)の入り口付近の道路が冠水しました。
撥水作業のために、一時PAが閉鎖されました。
氾濫した箇所は土嚢を積み、水をせき止めてあるとのことです。
車の埋まっている映像があまりにもショッキングでしたが、被害エリア自体は比較的小さく、復旧作業は集中的に行われると見られます。
まとめ 令和5年 兵庫県伊丹市天神川の堤防決壊について

災害の概要をもう一度わかりやすくまとめると…
- 天神川は細い川で、周辺の土地よりも高い場所を流れる
- 河川の氾濫は5月8日午前0時50頃
- 氾濫時は大雨で川が増水するも、危険水位には未達
- 現場は川底補強工事で、通常の半分の川幅だった
- 人的被害は無し
人的被害がなくて本当に良かったです。
というわけで今回はこのあたりで。
最後までよんでいただきありがとうございました。
ではまた。