【静岡県川勝知事】給与返還の理由は?コシヒカリ発言をわかりやすく解説

川勝知事
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静岡県の川勝知事が給与とボーナスを返上するとして話題になっています。

今回は、なぜ知事という都道府県の代表が給与を返還するような事態になったのか?をわかりやすく解説していきます。

これが知りたい!
  • 静岡県の川勝知事はなぜ給与を返還することになったのか?何があったのか経緯や理由をわかりやすくおさらい
  • 川勝知事のコシヒカリ発言とはなんだったのか?小学生でもわかるように解説

ぜひ最後までご覧ください。

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もくじ

静岡県の川勝知事はなぜ給与を返還することになったのか?理由・経緯をおさらい

川勝知事

結論から言うと、自身の不適切発言が原因です。

川勝知事は、2021年の参院静岡選挙区の補欠選挙の選挙応援の際に不適切な発言があったとして、自らに「ペナルティを課す」としてその年の12月の給与と冬のボーナスおよそ440万円を返上する意向を示していました。

しかし報酬を返上するためには新たな条例が必要でした。

これまで県は条例改正案に向けて動いてきましたがなかなか決定せず、給与もボーナスも返上されていないままになっていました。

ことの発端はは2年前の選挙の時の話なのですが、7月12日の県議会閉会日にようやく給与やボーナスについて返上する具体的なことが決まりそう、ということなのです。

また、県議会9月定例会で、返上のための条例案を提出される予定です。

ではこの不適切発言とはどんな内容だったのかについて解説していきます。

これが俗に言う『コシヒカリ発言』なのですがもう2年も前のことですし、忘れている方も多いのでしょうからわかりやすさ最優先でおさらいしていきますね。

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川勝知事の不適切発言『コシヒカリ発言』をわかりやすくまとめ

川勝知事

細かく説明すると、ややこしくなるのでなるべく簡単に説明していきます。

2021年10月24日、静岡県で選挙(参議院の補欠選挙)がありました。

構図としては無所属(浜松市)対自民党(御殿場市)のという戦いです。

無所属側の立候補者が川勝知事と関係の深い人物で、川勝知事の弟分とも言える人物でした。

ですが自民党の方の立候補者は、川勝知事とは良い関係ではありませんでした。

川勝知事は投開票前日、浜松市で行われた無所属・新人候補のマイク納めで応援演説を行いました。

こちら(浜松市)は食材の数も439ある静岡県のうち、2/3以上がここにある。
あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている。
こちらにはウナギがある。
これからはカキも出てくる、シラスもある。
そして三ケ日ミカンもある。
肉もある。
野菜もある。
玉ねぎもある。
何でもある。
もちろん餃子もある。
浜松、遠州その中心、経済はここが引っ張ってきた。
あちら(御殿場市)は観光しかありません。

部下を応援するあまり、相手を下げるような発言をしてしまったわけですね。

小学校の係決めで例えるなら、「あいつは足が速いだけ、俺の方が優れてる」と言っているようなものです。

ですが当初はこの”コシヒカリ”発言は最初はそこまで注目されませんでした。

ところが、御殿場市議会議長(当時)がSNSを通じ「これ静岡県知事が言う言葉ですか。明らかに差別発言です」と反論したことで話が大きくなっていきます。

この反論に対し、最初は「誤解を生んでいる」「個人に向けた難詰」「言葉が切り取られた」と再反論していた川勝知事ですが、この言い合いがさらに大きくなっていきました。

結果全国からも注目されるようになり、知事は自らの非を認め、11月10日には御殿場市長の元へと謝罪に行きました。

しかし静岡県議会の最大会派・自民改革会議は、知事への不信任決議案を提出する方針を打ち出しました。

ただ、出席議員の3/4以上の賛成を必要とする不信任決議は現実的ではありませんでした。

自民改革会議は県議会臨時会の直前に一転して、法的拘束力を持たない辞職勧告決議案の提出へと方針転換しました。

強制的に辞めさせるのが難しかったため、自ら辞めるように勧めたわけですね。

会社で言えば、不祥事を起こした社員を強制解雇するのではなく、自主退職を勧めた形に似ています。

採決の結果、賛成47・反対19で辞職勧告決議案は可決しました。

しかし、川勝知事が報道陣の取材に応じ、「全力で職責を全うする」と即座に辞職を否定しました。

となると、「コシヒカリ発言に対するペナルティはどうするの?」となりますよね。

そこで知事は

自らにペナルティを科すと考えるわけですが、差し当たって年末の手当・ボーナスとか12月の俸給は全額、県民の皆様にお返しする、返上する。
期末手当(ボーナス)や給料を返上するためには県の条例を改正する必要がある。

と発言。

つまり無給で働くという宣言ですね。

ただしタダ働きをするには条例を変更しなくてはなりません。

そこで知事は自民改革会議の代表(当時)に

ペナルティとしてタダ働きするから条例を変えてくれ。

とお願いするのですが、

返事は

いや、タダ働きしなくていいから知事辞めて。

というものでした。

確かに最初は自主退職を勧めたのではなく、強制解雇を希望してましたからね。

という具合で、この辞める辞めないのやり取りがダラダラと続くことになります。

しかし2023年7月3日、突如として給与返上問題が再燃します。

この日、川勝知事の所得報告書(2022年分)が公開されました。

報告書では、2022年中に川勝知事が給料や期末手当(ボーナス)を返上した形跡がありませんでした。

条例が改正されていないので、ある意味当然です。

で、この話がようやく大きく動きそうなのが、2023年7月11日なのです。

この日は知事の定例会見で、川勝知事がここで何を話すのかがいま注目されているわけですね。

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まとめ 静岡県の川勝知事の給与返還について

川勝知事

経緯はもっと複雑で長いのですが、あらすじだけをわかりやすくシンプルにまとめるとこんな感じです。

以上をもう一度わかりやすくまとめると…

重要なポイントまとめ
  • 川勝知事が部下のライバル地域のことを「コシヒカリしかない」と差別発言
  • 相手が不適切発言だと怒る
  • 自民改革会議「川勝知事は自主的に辞めて下さい」
  • 川勝知事「嫌です。代わりにタダ働きします」
  • しかし川勝知事はその後も報酬をもらいながら働く

となります。

静岡県の中で知事と自民党改革会議がケンカしてるだけ、どちらにも正しい部分があるし、どちらにもおかしな部分があるように思えます。

個人的にですが、多数決で47:19で辞職勧告決議が通っているので、川勝知事が素直にそれにしたがって辞職していればスムーズに問題解決していたのかな、と思います。

どうしても知事をやりたいのであれば次回の選挙でもう一度立候補すればいいわけですから。

それまでの時間をペナルティとすることが出来なかったのかなと思いました。

というわけで今回はこのあたりで。

繰り返しになりますが、この記事はわかりやすさ最優先で書いていますので、省略している部分や説明不足の部分、事実と多少異なる点もありますので、ご注意ください。

興味のある方がさらに調べてみて下さいね。

政治の話はむずかしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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